特徴
アロンアルフア#911T5は、プラスチックにおける耐熱性に優れたものであり、従来のシアノアクリレート系接着剤で成し得ない150℃の長期熱老化に耐えられる設計となっています。
(注意事項)
接着耐熱性を発揮するには、接着後下記条件の加熱が必要となります。[120℃ 10分間以上 または 150℃ 1分間以上]*
(*注記 昇温過程で接着接合部に1.5N/mm2以上の荷重がかからないように注意してください。
基材によって条件が異なりますのでご注意ください。)
一般性状
外 観 | 無色透明液体 |
---|---|
主成分 | エチルα-シアノアクリレート アクリル酸エステル |
粘 度(mPa/s/25℃) | 10 |
接着性能
① セットタイム
基材 | PPS | PVC | AL |
---|---|---|---|
セットタイム(≦sec) | 120 | 10 | 10 |
PPS:東ソー サスティールPPS GS40% 試験方法 JIS K6861-1995に準拠
② 接着立ち上がり
室温下で接着し、直ちに所定の温度で所定時間養生後、室温下で強度を測定した。
PPS/PPS 引張せん断接着強さ(N/mm2)
養生時間 | 1分 | 3分 | 5分 | 10分 | 24時間 | |
---|---|---|---|---|---|---|
養生温度 | 室温 | ― | 0.3 | 0.3 | 1.3 | 3.3 |
120℃ | 3.4 | 5.0 | 4.5* | 4.0* | 3.8* | |
150℃ | 4.0 | 4.1* | 4.5* | 3.9* | 4.4* |
PPS:東ソー サスティールPPS GS40% サンドブラスト処理 試験方法 JIS K6861-1995に準拠
*:材料破壊
③ 接着耐熱性
室温下で接着、24時間養生後150℃で所定の時間加熱し、室温下で強度を測定した。
PPS/PPS 引張せん断接着強さ(N/mm2)
グレード | 常態 | 100時間後 | 500時間後 | 1000時間後 |
---|---|---|---|---|
#911T5 | 2.6 | 3.7 | 4.5 | 3.7 |
#901H2 | 5.4 | 1.5 | 1.7 | 2.1 |
EXTRA4000 | 5.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
PPS:東ソー サスティールPPS GS40% サンドブラスト処理 試験方法 JIS K6861-1995に準拠
室温下で接着、24時間養生後所定の温度で1時間加熱し、室温下またはその温度下で強度を測定した。
#911T5引張せん断接着強さ(N/mm2)
温度 | PPS/PPS | AL/AL | ||
---|---|---|---|---|
室温下 | 熱間 | 室温下 | 熱間 | |
室温 | 3.2 | 4.2 | ||
150℃ | 3.5* | 2.9* | 5.1 | 5.0 |
180℃ | 3.3 | 1.0 | 3.5 | 3.0 |
200℃ | 3.0 | 1.4 | 1.9 | 1.4 |
PPS:東ソー サスティールPPS GS40% サンドブラスト処理 試験方法 JIS K6861-1995に準拠
AL:A6061P サンドブラスト処理
*:材料破壊
硬化物硬さ
#911T5常温硬化 | #911T5加熱硬化 | #201常温硬化 | |
---|---|---|---|
ショアD/25℃ | 33 | 85 | 83 |
硬化物作成条件:常温硬化 aaアクセレレータ4を使用 加熱硬化 150℃×30min.
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