光硬化瞬間接着剤 アロンアルフア LC-032
1. 特徴
従来の高速接着性に加え、光硬化性を併せ持った瞬間接着剤です。
・可視光領域の波長の光(400nm以上)の照射で通常の瞬間接着剤より速く硬化します。
・光硬化後は完全無白化。透明性や意匠性を維持したい箇所に適します。
・通常の瞬間接着剤が苦手とする0.5mm超の厚膜部も即硬化し、生産性を向上します。
2. 一般的性質
主 成 分 | エチル α − シアノアクリレート |
---|---|
粘 度(mPa•s, 25°C) | 300 |
3. 接着・光硬化性能
項目 | 光硬化瞬間接着剤 | 通常の瞬間接着剤 | |
アロンアルファ LC-032 |
アロンアルファ #232 |
||
セットタイム (≦秒) |
鉄/鉄 | 20 | 15 |
ABS/ABS | 15 | 15 | |
光硬化時間 (≦秒) |
照度 20mW/cm² (405nm) |
5 | 硬化しない |
引張せん断 接着強さ※1 (N/mm²) |
アルミニウム同士 | 16 | 16 |
ポリカーボネート同士 | 6 ※2 | 6 ※2 | |
PMMA(アクリル)同士 | 5 ※2 | 5 ※2 | |
PMMA(アクリル)同士 接着剤厚み0.5mm |
3 ※2 | 硬化しない |
※1… | 硬化条件 | |
LC-032 | : 積算光量 300mJ/cm² の 405nm 光を照射 AI/AI のみ 23℃x50%RH、1日(AI板は光透過しないため、通常の瞬間接着剤として硬化) | |
#232 | : 23℃x50%RH、1日 | |
試験方法 | : JIS K 6861-1995 に準拠、接着剤面積 12.5×25 mm、試験速度 10mm/min | |
※2… | 材料破壊 |
4. 完全無白化
通常の瞬間接着剤では、モノマーの揮散によって周囲が白く汚染される『白化現象』がみられます。
一方、光硬化瞬間接着剤では光照射により瞬時に硬化できるため、無白化での接着が可能です。
5.使用方法のイメージ
記載した事項及びデータは東亜合成㈱での試験に基づくものですが、絶対的なものではありません。
使用に際しては目的とする用途に適合するか否かを事前に試験でご確認ください。
また、塗布量が多い場合、発熱による火傷の恐れがありますのでご注意ください。
ここに記載している商品はほんの一部です。
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