ボンド E380は、水に濡れた面や水中下でも硬化する、特殊エポキシ樹脂系パテ状接着剤です。コンクリート構造物の接着およびシール材として、地下構造物や海岸、河川、水路などの水の制約を受ける各種施工に適しています。
※ボンド E380Wは冬季のハンドリングに優れたタイプで、性能はボンド E380と同等です。
用 途
| 目地充てん | ひび割れ充てん |
|---|---|
| 水路目地、鋳鉄管ジョイント目地、シールドセグメント目地、コンクリート護岸目地、トンネル、ダム、地下構造物目地などのコーキングおよび補修。 | 護岸、浄水場、河川、水路、ダム、ドック、地下道、地下室、ヒューム管などのコンクリート構造物のひび割れ充てん補修。 |
| 接 着 | 防 食 |
| 湿潤および水中でのコンクリートや岩の接着、 アンカー、金属インサートの埋込み接着。 |
海岸地帯の桟橋、 護岸などの金属構造物の防食被覆。 |
特 徴
ボンド E380Wは冬季（低温時）の作業性に優れます。
| 接 着 性 | 耐 久 性 |
|---|---|
| 湿潤面はもちろん水中でも接着性に優れます。 | 機械的強度に加え、 薬品や水に対する耐久性に優れます |
| 低 収 縮 | 作 業 性 |
| 硬化後の収縮がほとんどなく 充てん効果に優れます。 |
パテ状のため水中での施工性に優れます。 |
性 状
| 項 目 | 主 剤 | 硬化剤 | 混合物 | |
|---|---|---|---|---|
| 主成分 | エポキシ樹脂 | ポリアミドアミン | ― | |
| 外 観 | 灰白色パテ状 | 暗緑色パテ状 | 灰色パテ状 | |
| 混合比 | 主剤：硬化剤＝ 1：1（質量比） | |||
| 可使時間 | 50±10分（20℃、1㎏） | |||
| 硬化性 （水中） |
初期硬化 | 20℃：約12時間 | ||
| 完全硬化 | 10℃：14日、15℃：10日、20℃：7日、30℃：3日 | |||
施工方法
|
水回りのコンクリートやモルタル用に最適 ■ 接着や防食被覆の場合 下地を清浄した後、塗布面の水を押し出すようにすり合わせて接着、あるいは押し広げるように被覆します。 ■ 止水を目的とする場合 湧水や漏水が少ない場合は、施工面をＱクリートで一時的に止水し、その上をボンドE380でただちに被覆充てんし圧着します。湧水や漏水が多い場合には、施工面をVカットし、ネジ蓋のできるパイプをＱクリートで固定します。１日後にパイプにネジ蓋を閉めて止水し、その上をボンド E380で被覆充てんします。（右図） |
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技術データ
1．硬化樹脂の性能規格（社内規格値）| 試 験 項 目 | 社 内 規 格 値 | 試 験 方 法 |
|---|---|---|
| 比 重 | 1.70±0.10 | JIS K 7112-1980 |
| 引 張 強 さ（N/mm2） | 20.0以上 | JIS K 7113-1995 |
| 圧 縮 降 伏 強 さ（N/mm2） | 60.0以上 | JIS K 7208-1995 |
| 引張せん断接着強さ（N/mm2） | 10.0以上 | JIS K 6850-1994 |
※養生：23℃、7日間 ※引張せん断接着強さは鋼板（SS400：研磨処理）同士の接着
2．種々の条件下でのモルタル／モルタルの曲げ接着強さ（測定値例）| 試 験 項 目 | 曲 げ 接 着 強 さ | 試 験 方 法 |
|---|---|---|
| 乾燥面接着／気中養生（N/mm2） | 6.0※1 | JIS A 6024-1998 |
| 乾燥面接着／水中養生（N/mm2） | 5.6※1 | |
| 湿潤面接着／水中養生（N/mm2） | 4.5※1 | |
| 水中接着 ／水中養生（N/mm2） | 4.0※2 |
※養生：23℃、7日間 ※1：モルタルの材料破壊 ※2：モルタル表層破壊
梱包容量
| ボンド E380 | ボンド E380W |
|---|---|
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6kgセット（主剤： 3kg、硬化剤： 3kg） 2セット入り／ 1ケース 10kgセット（主剤： 5kg、硬化剤： 5kg） 20kgセット（主剤： 10kg、硬化剤： 10kg） |
10kgセット（主剤： 5kg、硬化剤： 5kg） |
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